メルカリをはじめとしたフリマアプリは、不用品を手軽に高く売れるのがいいところです。
ただ、手軽とはいえ準備は必要ですし、出品しなければ売れることはありません。
風前やりたいという気持ちはある!でもめんどくさい!
メルカリでの100件以上の取引経験を通じて、めんどくさいと感じる原因ごとに対策をまとめました。
梱包・発送・撮影・服の出品・コメントという5つの原因への、具体的な対策案を挙げていきます。
梱包がめんどくさい!の対策案
取り出しやすい梱包資材セットを作っておく


梱包資材と使う道具をまとめた梱包セットを、取り出しやすい場所にそろえておきます。
台や机の近くだとさらに取りかかりやすいです。
梱包セットを作っても、天袋やクローゼットの奥にしまうのはおすすめしません。
梱包資材を取り出すだけでエネルギーを消費してしまうからです。
1〜2アクションで取り出せるところに置きましょう。
ダンボールなどはかさ張るので、スペースの関係で1カ所にできない場合は、数カ所に分けてもいいと思います。



実際うちでも1階と2階に分けて収納しています
梱包資材は事前に用意しておく
売れたらすぐ送れるように、梱包資材は事前にそろえておきます。
ポイントは量を決めて取っておくこと。
- 出品履歴を確認したり、売りたいものを目の前に並べたりして、自分がよく出品するものは何か確認
- それに適した発送方法用の梱包材を、ざっくり数を決めて確保しておく


私は小型サイズの出品が多いので、以下のように決めています。
ゆうパック・宅急便用のダンボール
クラフト包装紙
ゆうパケットプラス専用箱
宅急便コンパクト専用箱
ゆうパケットポスト専用箱
ゆうパケットポストmini専用封筒
ゆうパケットポストシール
A4封筒・チャック付ポリ袋・宅配ビニール袋
OPP袋 大・小
プチプチ
Amazonや楽天の再利用緩衝材



小型サイズ用はまとめ買いしているので多いですが、薄いのでかさばりません
梱包資材の種類はできるだけ少なくする
発送にも関わってくる話ですが、私は梱包資材の種類をなるべく限定するよう心がけています。
管理の時間・手間といったコストが低く抑えられるからです。
例えば、ネコポス・ゆうパケット・ゆうパケットポスト(シール貼付)はサイズがほぼ共通。
どれも市販の袋や封筒で送れるので、梱包資材を共有できます。
| ネコポス | 3辺合計60cm以内 長辺34cm以内 | 1kgまで |
| ゆうパケット | 34×23×3cm以内 | 1kgまで |
| ゆうパケットポスト(シール) | 3辺合計60cm以内 長辺34cm以内 ポスト投かん可能なもの | 2kgまで |
また、水濡れ対策として使うチャック付きビニール袋やOPP袋も、それぞれ大・小2種類までにしています。
発送がめんどくさい!の対策案
発送方法は出品時に決めておくのがベストです。
メルカリ公式ヘルプで配送方法チャートを確認しておきましょう。
…ですが、メルカリ便の場合後で変更もできます。※後述
「とりあえずゆうゆうorらくらくメルカリ便にしておけばOK」とふんわりさせておけるので、メルカリ便のいい点の1つです。



うちは子供服なども出品しているので、ほぼ匿名配送です
その上で、発送のめんどくささを軽くする方法を考えていきます。
発送方法は送料のみで選ばない
基本的に発送方法は送料で選びますが、継続するためにはトータルで考えましょう。
- 自宅の近くにファミリーマート・セブンイレブン・ヤマト営業所・PUDOがある→らくらくメルカリ便メイン
- 自宅の近くにローソン・郵便局がある→定形(外)郵便やゆうゆうメルカリ便メイン
このように、自分が発送しやすい環境にしておくことが大事です。



変則パターンとして「通勤通学途中にある発送ポイントに合わせる」もありです
私の場合は以下の条件から、ゆうパケットポストmini・ゆうパケットポストをメインに使っています。
- 小型サイズの出品が多い
- ほぼ匿名配送
- ポストが近い
ネコポスの方が数十円安くても、ほとんどの場合は利便性を取ってゆうパケットポストを利用します。
また、自分の都合に合わせられるよう、商品説明には発送方法を変更する場合があることを書いておきます。
メルカリではゆうゆうメルカリ便←→らくらくメルカリ便へ変更が可能です。
(伝票発行・集荷依頼・発送通知タップ前まで / たのメル便などは除く)
メルカリ便からメルカリ便以外への変更は複雑になるので、あまりおすすめしません。
ただ、ワレモノなど梱包・発送に配慮が必要なものは、適切な発送方法を選ぶことが大切です。
発送手続きは「ついで」でいい
必ずしもメルカリ発送のためだけに外出する必要はありません。
出勤や通学、買い物などのついでに、近くの発送ポイントへ寄りましょう。
平日だと時間が気になってしまう場合は、以下を検討してみてください。
- 土日など休日に発送を集中する
- 集荷依頼をする(ネコポス以外のらくらくメルカリ便)
- ポスト投函できる発送方法を利用する
- 発送のみ家族に頼む
即時発送は購入者に親切ではありますが、説明通りの期間に発送されることの方が大切です。
「発送までの日数」を「4〜7日」に設定し、休日に発送しましょう。



結果的に早く到着すると感謝されたりします
出かけられない、もしくはどうしても出かけたくない!という強い意志がある場合は、集荷依頼があります。
集荷料(1取引ごと)を払えば、ネコポス以外のらくらくメルカリ便で利用できます。
集荷希望日・希望時間もある程度決められるので、公式の最新情報を確認してみてください。
ネコポスがなかなか出しに行けないときは、ポスト投函できるゆうパケットポストに変更するのもありです。
撮影がめんどくさい!の対策案
一番手を抜きにくいのが撮影です。
メルカリで売れるか売れないかは、ほぼ写真で決まると言っても過言ではありません。
なるべく無駄を排除しつつ、ここは少し力を入れてやりましょう。
撮影する場所を決めておく
梱包と同様に、最小のエネルギーで撮影を始められるようにしておきましょう。
小〜中型のものは、テーブルに乗せてスマホで撮ればすぐ終わります。
服の撮影は壁にフックを取り付けておき、ハンガーで掛ければすぐ撮れます。
大型のものは掃除の後のタイミングで床に置いて撮影。
床置きだと暗くなりがちなので、不自然にならない程度に明るく加工しましょう。
撮影セットを用意しておく
撮影は自然光で写した方がきれいな写真になりますが、天気や時間に左右されがちです。
朝早すぎたり夕方に撮影すると、陰が長くのびたり、夕方では光自体が赤く感じられ上手に撮影しにくくなります。
参考: 写真教室UTSUSU
そこで、雨の日や夜でも撮れる撮影セットを用意しておくと便利です。


スマホ用一脚/スタンド照明+コード/マグネット付きライト/ライトに掛ける布/文鎮(背景紙など抑え用)
もう少し頑張れるときは、ちょっとだけ背景を工夫してみると売れやすくなります。


もし小物の出品が多い場合は、思い切って撮影ボックスを検討してもいいかと思います。
私は小型のものを買って部屋の一角に置きっぱなしにしています。
セッティングが早く楽で、撮影時間を選びません。



子供が寝た後も撮影できる点がよかったです
複数まとめて撮影する
出品予定のものがいくつかある場合は、まとめて撮影してしまえると楽です。
その際は1つの角度につき何枚か撮っておくと、撮り直しを防げます。
とはいえ隙間時間の撮影は疲れるので、1つずつ撮った方が負担が少ないと感じるなら、そちらを選んだ方がしんどくなりません。
服を売るのがめんどくさい!の対策案
服はメルカリでも出品件数上位のカテゴリーですが、以下の点で手間がかかります。
- 通常の商品説明に加えて、素材やサイズを詳しく載せた方が売れる
- 薄手〜厚手で発送方法が変わる
M・Lなどのサイズ表記だけだと売れにくく、コメントで質問されることもよくあります。



体感で特に聞かれるのは着丈かな
S・M・Lとあわせて、身幅と着丈は書いておいた方が売れやすいでしょう。
身幅と着丈は、撮影でハンガーに掛けたときにメジャーでささっと測っておく手があります。
メジャーは100均の手芸コーナーにも売ってますよ。
また、オンラインショップがある店やネットで買った服は、店のwebサイトを参考にする方法もあります。
ほとんどの場合、身幅・着丈・袖丈などが表記されています。
トラブル防止のため、公式サイトをそのままコピペしたり、画像を流用するのはやめましょう。
コメント(メッセージ)のやりとりがめんどくさい!の対策案
コメントのやりとりに使う時間・手間を減らす
コメントの頻度や内容は相手によるのでコントロールしにくいですが、できることはあります。
- よく使うコメントはスマホに辞書登録
- コメントを送るタイミングを決めておく
「購入しました」コメントへの返信など、よく使う定型文はスマホに辞書登録しておきましょう。
個別のコメント返信以外で、出品者側で自発的にコメントするタイミングは主に以下の2つ。
(1)商品が購入されたとき(2)発送が完了したとき
発送通知ボタンを押せば、自動的に購入者に通知が行くので、(2)は省略している人も多い印象です。
発送の連絡をした方が親切ですが、出品継続を目的とする場合には割愛しても問題ないと考えます。



もちろん何か問題が起きたり、知らせておく必要がある場合はコメントしてくださいね!
また、返信する時間帯も「平日なら12〜13時、20〜22時」などある程度決めておくのもいいと思います。
それ以外の時間帯は別のことに使い、時間があったとしても次の機会に回してください。
気持ちを休めるのに役立ちます。
めんどくさい購入(希望)者がいる
- 質問してばかりで購入する気配がない
- 無茶な交渉や要求をしてくる
ごくたまに、以上のような困った購入(希望)者に当たってしまうことがあります。
こういった相手は、失礼にならない程度に返信した後はブロックしましょう。
購入してもらえることはほぼありませんし、購入されたとしてもトラブルに巻き込まれる確率が高くなります。
取引中はブロックできないので、取引終了までやり過ごし、後でひっそりブロックでOKです。
もし発送後に返品希望されたら、同意するのがおすすめ。
トラブルに発展すると手間も時間もさらに掛かることになり、メンタルも削られます。
バラ売り交渉や値下げ交渉がめんどくさい
丁寧かつはっきり断るか、商品説明に書きましょう。
以下はコメントでも商品説明でも使える例文です。
こちらの商品は、バラ売り(お値下げ)不可となっております。
コメントをいただきましてもお応えできませんので、ご了承ください。
プロフィールには書いても読まれないことが多いです。
それなら商品説明のテンプレート機能で文章に入れてしまう方が、認識してもらいやすく感じています。
また、「値下げ交渉は受けたいけどめんどくさい」と考えてる人もいますよね。



その方が売れるもんね…わかります
そういった場合は、コメントの返信回数を2〜3回程度に決めておくのがいいかと思います。
値下げ希望が来たら何度か交渉し、合意できなければ「これ以上のお値下げには対応できません」で終わりにしましょう。
基準を決めることで出品数を減らすという根本的な対策
ここまでは、出品のめんどくささを軽減するため、作業の効率化をベースに案を挙げてきました。
それ以外にできる対策もあります。
出品するものの数を絞りこむことです。
売れそうと目に付いたものをすべて出品するには、大変な労力が必要です。
「メルカリで売るのはここまで」と基準を決めておくことで、コスパよく楽な気持ちで継続することができるようになります。
見込み利益で区切る
「送料や手数料を引いた利益が◯円以上になりそう」なら出品する、という方法です。
計算方法は 販売価格-メルカリ手数料10%-送料 となります。
500円以上・1000円以上・3000円以上と自分なりの基準を作っておけば、出品数を減らすことができます。
出品するカテゴリーや発送方法を限定する
- 服やアクセサリーはブランド物のみ…需要や価格面で有効
- ゆうゆう(らくらく)メルカリ便で送れるもののみ…匿名性の確保 / 梱包・配送の手間と時間を節約
- 大型の家具・家電は出品しない…梱包・運搬・売れるまでのスペース確保などの難点を避ける
このように利益以外の要素で基準を作ることでも、出品数をコントロールできます。



送料がかさむため、私は靴・厚手衣類はほぼ出品しません
メルカリに疲れたら買取店へ
メルカリでの出品を続けるためには、以下が重要です。
- 取りかかりやすい環境を作る
- 出品作業を効率化する
- 不用品をすべて出品しようとしない
それでもやる気が出ないなら、疲れているのかもしれません。
メルカリよりは高価になりにくくても、買取店なら楽に不用品を処分でき、入金も早く完了します。
差額だけに囚われず、時間・手間・気力体力・向き不向きなどもトータルで考えると、有益なサービスです。








